なぜカナダは日本人を魅了するのでしょうか?その背景には、カナダ特有の「人と自然をつなげる力」がありそうです。
カナダの国土面積は日本の27倍。広大な国土の約35%が森林。街中も木々や花々であふれ、山間部には美しい渓谷と見事な翠色の湖が広がります。カナダはまさに、水と緑の国です。その広大な自然の中に、46もの国立公園があります。国立公園の最大の目的は生態系の保護ですが、地域で暮らす人々が自然に親しみ、そこから学ぶことも念頭に置かれて管理されています。
カナダに住む人々は週末になると国立公園に足を運び、トレッキングやキャンプ、スキーなどを楽しみます。幼い頃は家族と一緒に、成長すれば恋人と。やがて結婚し、今度は自分の家族とともに自然の中で過ごすのです。誰しもお気に入りの国立公園があり、「自分の地元にはこんなにも素晴らしい国立公園がある」と自慢げに話してくれます。
カナダは場所によって地形も気候も異なるので、世界でも有名な観光スポットがたくさんあります。
世界で最も有名な観光スポットの一つにも入る「ナイアガラの滝」は、カナダとアメリカの国境をまたぎ、氷河湖のエリー湖からオンタリオ湖に流れ、その途中にある滝です。 カナダ東部の街、トロントから南南西にわずか120kmのところで、日本でいうと東京=静岡間くらいの距離です。
広大な敷地を誇る「バンフ国立公園」は、ユネスコ世界遺産にも登録されている、アメリカから連なるロッキー山脈の一部分です。バンフ国立公園の中には、いろんな見どころがありますが、特にエメラルドブルーの色をしたモレーン湖は、自然の色とは思えないほど美しいです。
大陸の西側にあるカルガリーにあるカルガリー空港が最寄りの空港となります。バンクーバー空港からカルガリー空港までは、国内線で飛行時間1時間20分なので、東京=大阪間くらいの距離です。
カナダといえば、メープルシロップですよね。そのメープル(楓)の葉が、秋に一気に紅葉し、日本の紅葉のような風景になり、絵に描いたような美しい風景になります。
大陸の東側で、北はケベック州のケベック・シティから、オタワを経由して南はオンタリオ州のナイアガラまでの、全長約800kmに及ぶルートに楓の木が群生していて、日本人はこのルートのことを「メープル街道」と呼んで親しんでいます。
セントローレンス湾に浮かぶカナダのプリンスエドワード島は、名作『赤毛のアン』の舞台にもなった場所です。夢のように美しいプリンス・エドワード島の自然は、人々を惹きつける魅力にあふれており「世界中で一番美しい場所」とも称されています。
カナダ東部のはずれ、セントローレンス湾に浮かぶ島で、カナダで一番小さい州でもあります。
カナダといえば、イエローナイフのオーロラを想像する人も多いのではないでしょうか。イエローナイフはオーロラベルトの真下にあり、晴天率が高いことから、数日滞在すれば必ずオーロラが見れるとも言われています。
大陸の北西部に位置し、北極圏からはおよそ400km南の場所で、イエローナイフは北極圏への玄関口とも言われています。
地球科学の歴史が見られること、および自然が非常に美しいということから認められた。
化石が豊富に埋蔵されていて、世界で最も重要な化石・地質地域として認められた。
ジョギンズの崖に露出している石炭紀の岩と化石は、世界最良のものとして認められた。
デボン紀の化石、特に魚類から四肢動物への進化を考える上で重要な化石が多く発見されていることから認められた。
世界最大級の恐竜化石層があり、39もの恐竜の種がここで発見され、500以上の標本が世界中の博物館に移送・展示されていることから認められた。
公園内には生物学的に多様性に富んだ世界最大の内陸三角州ピース・アサバスカ・デルタがあり、野生のシンリンバイソンも数多く生息することから認められた。
3,000メートル級の山々がいだく氷河、氷河湖、滝、峡谷、鍾乳洞、化石などの今なお残る手つかずの自然が評価された。
ロッキー山脈の真中にあり、氷河に削られた地形が特徴で、200を超える湖沼、広大な森林からなる公園が評価された。
数多くの高峰や無数の氷河、ツンドラ地帯の森林や平原など、氷河期の壮大な自然美が残ることから認められた。
第1から第4の名前が付けられた峡谷は、壮大な峡谷を形成し、この地域の歴史、文化、地理が評価されて、認められた。