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グラスフェッドとはgrass=牧草、fed=食物(えさ)という言葉からできており、日本語で「牧草飼育」と訳されます。 放牧され、自然に近い環境で牧草を餌として飼育された牛から取れた食品のことを「グラスフェッド」と呼ばれています。
「グラスフェッドバター」とは、牧草を中心にした資料で飼育された牛のミルクで作られたバターのことです。一般的なバターより口が当たりが軽く、上品なコクとあっさりとした味わいが特徴です。
「グラスフェッドバター」は、日本ではコストや土地の広さなどの兼ね合いから、牧草を中心に牛を飼育するのはとても難しいのです。牧草中心で育てるのは、それだけ手間や時間をかけて大切に作られていることがわかります。
グラスフェッドバターを開封してまず驚くのが、一般的なバターより濃い黄色をしていることです。牧草を中心に飼育された牛のミルクにはカロテンが含まれており、その色素がバターに移行するためだと言われています。
一般的なバターは香り高く濃厚なコクがありますが、グラスフェッドバターは上品なコクとあっさりとした後味です。しかし、バターの風味はしっかりとあるので、バターコーヒーに加えても重たくなりすぎず、芳醇な風味を楽しむことができます。
バターの約80%は脂肪でできています。その脂肪の質の違いこそが、グラスフェッドバターの魅力のひとつ。一般的なバターには飽和脂肪酸が含まれていますが、グラスフェッドバターには不飽和脂肪酸という良質な脂肪が含まれています。不飽和脂肪酸とは、魚や植物に含まれる脂肪のことで、人間の体内で合成できないため食物から摂取する必要があります。