メープルシロップ (Maple Syrup) は、サトウカエデなどの樹液を濃縮した甘味料です。独特の風味があり、ホットケーキやワッフルにかけたり、菓子の原料として用いられます。その歴史は古く、アメリカ先住民によって先史時代から既に製造されていてカナダの名産品として有名です。
ケベック・メープルシロップ生産者協会によると、カナダが世界生産量の8割を占めます。純粋なメープルシロップは、産出樹種の分布によってカナダ南東部からアメリカ合衆国北東部にかけて生産量が多く、カナダのケベック州やオンタリオ州、アメリカのニューイングランド地方がよく知られています。
カエデ樹液由来でないシロップをベースに、メープルシロップを配合するなどしてメープルシロップ風に調製した「ケーキシロップ」や「パンケーキシロップ」も市販されています。
メープルシロップは高級品であるため、原材料に含まれていない、あるいはわずかにしか含まれていないにもかかわらず「メープル」と表示したり、それと示唆する製品も少なからずあります。